ナラティブ絵本
あとがきを書くにあたり、当時を振り返ってみると、普段は表には出てこない、怒りや悔しさがよみがえってきました。
自分の中で、気持ちの整理ができ、解消したと思っていましたが、心の中にわだかまりとして未だに残っていたこと、それに気づいたことが、その感情を手放すのに必要なのかもしれないと実感しました。
うれしいことも、辛かったことも、気持ちを表現することで整理し、気づきを糧にすること、これがナラティブ絵本を作る意味だと、私は感じました。
文:すずき たかこ 絵:いとう ひろみ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CNRY7BYQ
このお話は、著者のたかこさんが、入院中のことをふりかえり、数年前に絵本を作るために、書き上げたものをもとに、制作しました。
あとがきには、がん経験者としてのたかこさんの気持ちが綴られています。
経験したたかこさんだから語ることができる内容だと思います。
また、がん専門看護師の方のコメントもいただいています。
「それぞれの関係性の中で、その時その場でその人にできるかたちで自然に接することが支えになる」
絵本の中でも関係する身近な人たちが、それぞれできるかたちで、ママとひーちゃんを支えています。
そして、この絵本の挿絵を担当されたひろみさんも看護師ということで、奇跡のコラボでした。
治療場面の描写なども、絵本ではありますが忠実に描いてくださいました。
病気をテーマにしていますが、温かい絵がやさしく著者のメッセージを伝えています。
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