ナラティブ絵本
語ることで、(辛かった場面や感情を)想起してしまうのではないかという心配も多少ありましたが、ナラティブ・アプローチは、意外にマイルドで自然と、(今までの仕事や治療は)これでよかった、間違えてなかったと心から思えました、今までつらかったけれど、私は頑張ってここまで、乗り越えた。この先も乗り越えられそうな気がする、そう感じています。
また、作者のLOKOさんは、この絵本を電子書籍として公開するにあたり、次のような感想を伝えてくださいました。
以前、自死遺族会に問い合わせをしましたが、遺族でないと参加出来ないと断られました。自死によって傷つき、心身へ影響を受けるのは、ご遺族や知人だけでなく、関わりのあったスタッフにとっても同じです。
ご遺族の為のサポートは増加している一方で、現場に遭遇したスタッフへの支援はほとんどないのが現状です。
大切な人、身近な人を自死で亡くした方の悲しみ、苦しみを癒す手段の一つとして、今回、制作した絵本をお届けしたいと考えています。
絵や文の間の表現されていない部分は、読み手の気持ちに置き換えてお読みいただければと思います。
患者さんが、自らいのちを終わらせていた現場に関わった医療職の方に読んでいただけたらと思います。
文:LOKO/テッペイ 絵:テッペイ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CFG2LSSC
この絵本は、患者の自死現場に遭遇した看護師LOKOさんの「お守り絵本」です。
回復のプロセスは、いきつもどりつのことが多いと思います。
リカバリーストーリーを絵本にすることで、たとえちょっと不安定になったときでも、読み返して、元気を取り戻すきっかけになると思います。
『わたしのいのち』:クライアントさんからの感想
『うちの子は歯が3本』:作者兼作家さんからの感想